基本情報
- 株価情報:東証STD 2493
- 株主優待会社HP:イーサポートリンク株式会社
- 優待:〇(りんごジュース) 配当:△ 成長性:△(中期計画で利益倍増を目標) 安定性:〇(自己資本比率60%超)
- 株価:950円(2025/12/20時点)
- 配当利回り:0.53%(年間配当予想 5円)
- 青果流通に特化したITソリューション企業。配当利回りは低いが、優待の「りんごジュース」は投資家の間で根強い人気がある。
優待情報
- 権利月:5月
- 内容:青森県産100%りんごジュース(1リットル×3本)
- 以前は「100株以上でジュース、200株以上でりんご(現物)」といった区分があったが、現在は一律となっている。
- 取得条件:100株以上保有
- 継続保有条件などは特に設定されていない。
比較的投資金額が安くて優待がもらえるのでありがたいです。配当は低いですが。
頂いた優待

りんごジュースは、ここの優待とアークスの優待でもらています。子供に好評です。
企業情報
- ESLシステム+BPO事業(中核事業)
- 生鮮青果流通のサプライチェーンを支えるASP方式の基幹システム「イーサポートリンクシステム」を提供。
- 大手量販店(イオン等)や生産者、卸を繋ぐITインフラとして、受発注・決済・情報一元管理を一括で支援。
- 業務受託(BPO)では受注代行や計上代行を行い、顧客のオペレーション負荷を軽減。
- 農業支援・青果売場構築事業(成長・実需分野)
- りんご・国産農産物の仕入販売、有機農場(つくば等)での自社栽培を推進。
- 青果売場の構築支援サービスを開始し、フロンティア社から譲受した事業により売場構築のノウハウを統合。
- 中期経営計画(2025-2027年)
- 「ひとくちの幸せ、ささえてる。」をビジョンに、2027年11月期に売上高70億円、営業利益4.5億円を目指す。
業績実績(連結)
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
| 2023年11月期 | 45.6億円 | 0.8億円 | 0.7億円 | 0.4億円 |
| 2024年11月期 | 54.0億円 | 1.6億円 | 1.8億円 | 1.3億円 |
| 2025年11月期(予) | 63.3億円 | 1.6億円 | 1.7億円 | 0.7億円 |
- 2024年11月期は、新規顧客獲得や事業譲受の効果で大幅な増収増益を達成。
- 2025年11月期は、生産事業子会社(農業支援)の費用先行や設備投資により、増収ながら一時的な減益を見込む。
イーサポートリンクの強み
- 独自性の高いプラットフォーム:青果流通に特化した一元管理システムで高いシェアを誇り、参入障壁が高い。
- 安定した財務基盤:自己資本比率は64.8%と高く、有利子負債も減少傾向にある。
- 事業の多角化:ITシステム(フロー収入)に加え、BPOや自社農業(実需)など収益源の分散を図っている。
- 親和性の高い株主還元:事業内容に直結する「りんごジュース」の優待が、個人投資家層の安定保有に寄与している。
イーサポートリンクの弱み
- 特定の取引先への依存:大手量販店(イオン等)や特定の仕入先(ファーマインド等)の業務方針に業績が左右されやすい。
- 低い利益率と配当水準:売上高営業利益率はまだ低く、成長投資を優先しているため配当利回りも限定的。
- 天候・災害リスク:自社農業や仕入販売事業において、冷害や台風などによる集荷量減少のリスクがある。
総合評価(2025〜2027年視点)
イーサポートリンクは
「ITと農業の融合により、生鮮流通の非効率を解決するインフラ成長銘柄」
- 現在は中期計画に基づき、農業支援や売場構築支援への積極的な投資を行っているフェーズです。
- 短期的には先行費用で利益が伸び悩む局面(2025年11月期)もありますが、2027年に向けた利益倍増計画の蓋然性は高く、自己資本比率の高さからくる安定感もあります。
- 投資家としては、まずは「りんごジュース」を楽しみつつ、ITによる青果流通の効率化が利益に結実するのをじっくり待つ長期保有スタイルが適しています。


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