基本情報
- 株価情報:東証STD 7975
- 企業HP:株式会社リヒトラブ
- 優待:〇 配当:〇 成長性:△ 安定性:〇(自己資本比率 70%超の高財務)
- 株価:1234円(2025年12月19日現在)
- 配当利回り:2.03%
- ファイルやバインダー等の事務用品老舗。「PuniLabo(プニラボ)」などのシリコン製文具や、医療・介護向け什器など、個人向け・専門市場へのシフトを推進中。
優待情報
- 権利月:2月
- 内容:新製品または株主様向け限定製品 3,000 円相当分
頂いた優待

①オープンリングノート合皮表紙(株主優待限定仕様)
②クリップペンケース(株主優待限定仕様)
③ホスピタルポーチ Sサイズ
文房具が好きだから、文房具メーカーの銘柄を買ったと、嫁が行っていました。
新設された優待だそうです。
企業情報
- 事務用品等事業
- 国内:ペーパーレス化の影響で法人向けバインダー等は縮小傾向。一方、カスタマイズ可能な「ツイストノート」や、動物デザインのポーチ等の個人向け文具、病院のカルテ管理などのメディカル市場に強み。
- 海外:ベトナム工場を生産拠点とし、コスト競争力を維持しつつ東南アジア市場の開拓を進める。
- 不動産賃貸事業
- 本社ビル等の一部を賃貸。安定した収益源となっており、本業の文具事業が厳しい局面でも営業利益の下支えに寄与。
- 上場維持基準への適合計画
- スタンダード市場の「流通株式時価総額」基準(10億円)を満たすため、2027年2月期までに営業利益10億円(事務用品事業)の達成を目指す構造改革を断行中。
業績実績(連結)
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
| 2024年2月期 | 88.0億円 | -2.8億円 | -2.1億円 | -0.9億円 |
| 2025年2月期 | 92.2億円 | 1.8億円 | 2.1億円 | 4.1億円 |
| 2026年2月期 | 94.0億円 | 1.5億円 | 2.0億円 | 1.5億円 |
- 2025年2月期は投資有価証券売却益等により最終利益が大きく膨らんだ。
- 2026年2月期中間期は、原材料高や円安に伴う輸入コスト増により、売上高は微増ながらも本業の利益面で苦戦。
リヒトラブの強み
- 極めて健全な財務基盤:自己資本比率は70%を超え、実質無借金経営に近い安定感。
- ニッチ市場の開拓力:医療用什器や、独特なデザインのシリコン文具など、競合と差別化された「指名買い」される製品群。
- 高い配当維持力:安定配当を経営課題に掲げており、利回り面での投資妙味が高い。
リヒトラブの弱み
- ペーパーレス化の直撃:主力だった法人向けファイル需要の構造的な減少。
- 為替・原材料価格への依存:ベトナムでの生産や原材料の調達が外貨建てのため、急激な円安が利益を圧迫しやすい。
- 流通株式時価総額:上場維持基準に対してボーダーライン上にあり、株価対策と収益改善が急務。
総合評価(2025〜2027年視点)
リヒトラブは
「高財務を背景に、文具メーカーから『ライフスタイル提案企業』へ脱皮を図る過渡期」
- 構造的な向かい風の中、個人向け高付加価値商品へのシフトや医療市場への注力により、収益性の再構築を図っています。
- 業績面での劇的なV字回復には時間がかかる可能性があるものの、配当利回りの高さと財務の健全性は、バリュー株(割安株)としての底堅さを持っています。
- 今後は「上場維持基準」クリアに向けたIR活動の強化や、さらなる利益率改善策が株価回復の鍵となります。

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