基本情報
株価情報:東証PRM 7846
株主優待企業HP:パイロットコーポレーション
優待:〇 配当:〇 成長性:△ 安定性:〇
株価:4,025円 配当:2.91% 25年6月6日
権利確定月:12月
保有株式数 | 優待内容 | 備考 |
100株以上 | ◇実用筆記具セット | (2024年12月実績例:カクノ ファミリーシリーズ カクノボーイ、S3、アクロ300、フリクション シナジーノック、G-2など) |
500株以上 | ◇特選筆記具(油性ボールペン AcroDRIVE)+実用筆記具セット | 小売基準価格2,000~3,000円相当(税抜き)の筆記具 |
1,000株以上 | ◇(株主限定)特選筆記具(多機能筆記具 4+1 RiDGE)+実用筆記具セット | 株主限定仕様の高級筆記具 |
特別優待(5年以上継続保有、5年毎に贈呈) | ||
100株以上 | ◇多機能筆記具 4+1 RiDGE(フォープラスワンリッジ) | 株主様限定仕様の高級筆記具セット |
1,000株以上 | ◇文具(ペンサンブル ロールファスナー ペンケース5本差) |
※「5年以上継続保有」とは、毎年12月末を基準日とし、中間期、期末に株主番号が変わることなく連続して遡ること10回株主名簿に登録されていることが条件となります。
買った理由
妻が勝手に買った。配当もまずまず出ているのでセーラー万年筆よりはいいかな。妻曰く、本当は1,000株買って高級筆記具が欲しいらしいが、そんなお金は我が家にはないので、100株で我慢しているらしい。ただ、5年保有していると高級筆記具がもらえるそうで、あと4年の辛抱。その時に複合ペンではなくて万年筆であることを祈っているみたい。
事業内容
- ステイショナリー用品事業(筆記具・文具):
- 万年筆、ボールペン(アクロボール、フリクションなど)、シャープペンシル(ドクターグリップなど)、マーキングペン、修正テープ、ノート、手帳、ペンケースなどの製造・販売。
- 長年の歴史で培った技術力と「書く」という行為に特化した製品開発が強み。
- 玩具事業:
- 温度変化で色が変わるインキ「メタモカラー」や、濡れると発色する「水発色カラー」の技術を応用した知育玩具などを企画開発している。
- 主な商品にはお世話人形「メルちゃん」シリーズや、「スイスイおえかき」シリーズがある。
- 宝飾事業:
- 万年筆のペン先加工で培った貴金属特殊合金の製造技術や高度な加工技術を活かし、高品質なマリッジリングなどを製造販売している。
- 独自の金属素材開発により、「傷つきにくく変形しにくい」耐久性を持つ指輪を自社一貫生産している。
- 産業資材・その他事業:
- セラミックス部品(産業装置向けなど)の製造・販売。
- 上記に付帯するサービス業務。
これらの事業を、日本、米州、欧州、アジアの各地域セグメントで展開している。
連結業績推移
(単位:百万円)
項目 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期(実績) | 2025年12月期(予測) |
売上高 | 126,167 | 118,590 | 130,408 | 139,851 | 133,000 |
営業利益 | 17,804 | 13,004 | 17,993 | 17,644 | 18,000 |
経常利益 | 20,111 | 16,339 | 20,840 | 20,110 | 19,000 |
純利益 | 15,188 | 10,137 | 15,180 | 14,500 | 14,500 |
強みと弱み
強み
- 圧倒的なブランド力と市場シェア: 「フリクション」や「ドクターグリップ」など、多くの革新的なヒット商品を開発し、国内だけでなく海外でも高いブランド認知度と市場シェアを確立している。
- 高い技術開発力: 万年筆のペン先製造技術やインク技術、特に「フリクション」に代表される消せるインク技術など、独自の高機能製品を生み出す技術力は競合優位性となっている。
- グローバルな販売網: 世界190カ国以上で製品を展開しており、安定した収益源と成長機会を確保しています。特に米州や欧州での筆記具事業の好調が、業績を牽引している。
- 多角化による事業ポートフォリオ: 筆記具だけでなく、玩具や宝飾品、セラミックス部品といった多岐にわたる事業を持つことで、リスク分散を図り、各市場の変化に対応できる柔軟性を持っている。
弱み
- 筆記具市場の緩やかな縮小傾向: デジタル化の進展に伴い、一部の筆記具(特に一般事務用)の需要が長期的には減少する可能性がある。
- 為替変動リスク: グローバルに事業展開しているため、為替レートの変動が連結業績に与える影響は大きいです。円安は輸出には有利ですが、原材料輸入コスト増加のリスクがある。
セーラー万年筆 vs. パイロットコーポレーション
項目 | セーラー万年筆 | パイロットコーポレーション | 業績差に与える影響 |
主な事業構成 | 文具事業(万年筆主力)、ロボット機器事業 | 筆記具事業、玩具事業、宝飾事業、産業資材・その他事業 | パイロットは多角化によりリスク分散と収益源が多様。セーラーは事業ポートフォリオが限定的。 |
筆記具事業の特徴 | 万年筆の品質・技術に強み(ニッチ市場) | 「フリクション」などの革新的なヒット商品で大衆市場獲得 | パイロットは革新性で新たな需要を創造。セーラーは伝統的製品が中心。 |
グローバル展開 | 海外展開も行うが、パイロットほど広範囲ではない | 世界190カ国以上で製品展開、強固な販売網 | パイロットは海外売上が好調で業績を牽引。セーラーは海外展開の規模が小さい。 |
市場への対応 | 特定の原材料価格高騰や市場変動の影響を受けやすい | 革新的な製品で市場トレンドに対応、新たな価値提供 | パイロットは市場創造で競争優位性を確立。セーラーは既存市場内での競争が主。 |
最近の業績傾向 | 近年赤字が続き、2025年黒字転換予測 | 安定して高収益を維持、増収傾向 | パイロットは安定成長。セーラーは業績回復途上にある。 |
収益安定性 | ロボット機器事業の受注変動も大きく、不安定 | 筆記具・玩具など複数の柱で収益が安定 | パイロットは多様な収益源で経営基盤が安定。セーラーは特定の事業の浮沈に左右されやすい。 |
主な課題 | 赤字からの脱却、構造改革、新規需要創出 | 為替変動リスク、原材料価格変動など(一般的なリスク) | セーラーはより根本的な事業構造の課題を抱えている。 |
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